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ARRI、「ベイクオフ・ジャパン」のセットで安定性と信頼性を発揮

シネマトグラファーのアレクサンドル・バルトロ(Alexandre Bartholo)は、複数のカメラでベーキングバトルを撮影することの難しさと、彼のチームによるARRIカメラと照明システムのラインナップを使用した同番組の効果的な撮影方法について話してくれました。 

Amazonプライム・ビデオで最近公開された「ベイクオフ・ジャパン」は、同タイトルで世界的なヒットとなった番組の日本版で、ホームベイキングに情熱を注ぐ参加者が、シンボルとなっている白いテントで、最高のアマチュアベイカーのタイトルを獲得すべくその腕を競う番組です。画面はソフトで温かい雰囲気を演出していますが、料理番組の撮影は想像以上に難しかったということです。 

「すべてのカメラに神経を向けながら、できるだけ多くの範囲を撮影するというのは、パズルを解くようなものです。1テイクですべてを撮影しなければならないので間違いは一切許されません。配置はすべて緻密に考えなければならず、撮影中はカメラを正しく再配置することが、多くの貴重な映像を実現するためには非常に重要でした。まるでオーケストラの指揮をしているようなものだったのです。」とアレクサンドル・バルトロは語ります。バルトロは山本兵衛監督とともに同番組を担当し、セットでのカメラの動きと照明の配置を綿密に計算しながら撮影をおこないました。

キャスター付き三脚に取り付けたAMIRA

キャスター付き三脚に取り付けたAMIRA

バルトロはまたこのように述べています。「オペレーターが簡単に操作できることを重視しました。各オペレーターが指先で必要なツールにアクセスでき、撮影でのパラメーターを最小限に抑えられるようにしたいと思いました。」このような背景により、信頼性の高い機材で撮影をおこない、プロダクションチームにとって非常に重要な安定した映像をとらえるというニーズに、ARRIジャパンは応えることができました。

同番組は2機のALEXA Mini LF、2機のALEXA Mini、そして2機のAMIRAの計6台のカメラで撮影をおこないました。これらのカメラをグループに分け、それぞれのカメラで特定の撮影をおこないました。メイングループはキャスター付き三脚に載せ、参加者と主催者のやりとりを撮影しました。次のグループはEasyrigsとARRI Master Gripを取り付け、面白い瞬間をとらえるために動き回りました。バルトロは「安定性の高いMaster Gripを使用したこの組み合わせにより、オペレーターは素晴らしいショットを生み出したり、それぞれでピントを合わせたり、自由に撮影することができました。その他のカメラにはロングズームを使用し、ワイヤーカメラに取り付けることで、タレットのようにスタジオのあらゆるスペースを撮影することができました。

ALEXA Miniをワイヤーカメラに取り付け、テント内のスペース全体を撮影した

ALEXA Miniをワイヤーカメラに取り付け、テント内のスペース全体を撮影した

ARRIの機材はその安定性、信頼性、そして操作のしやすさにより、日本で活動するシネマトグラファーにとって完璧なツールです。「光、温度、湿度が劇的に変わるので、雲の流れによる露出度の心配をせずにすべてのカメラで同じイメージが得られるようにしました。」とバルトロは言います。「このカメラは自由自在に操ることができ、さまざまな光にも対応できるので、一定の温度で照明を保つことは考える必要がありませんでした。カメラと照明の組み合わせによりすべてがより精密に表現できる一方で、許容範囲も非常に広かったと思います。」

バルトロはメインテントの内部に20機のスカイパネルを使用しました。S60は各参加者の少し後部に配置され、バックライトとして機能しつつ、同時に隣のテーブルとの間隔を埋める役割も果たしました。照明のセットアップの詳細について彼は、「最終的にXYの組み合わせを使用しました。標準的なホワイトバランスを維持しながら幅広いパラメーターを可能にしました。各撮影日の終わりにはスカイパネルの光量を下げて外部の光が負けないように調節しながら、きれいでソフトな光の拡散を演出しました。」と述べました。

スカイパネル、ALEXA、AMIRAを使用した「ベイクオフ・ジャパン」

スカイパネル、ALEXA、AMIRAを使用した「ベイクオフ・ジャパン」

カメラと同様、同番組では照明に関してもシンプルで安定していることが優先事項でした。この点では、ARRIのStellarアプリが便利でした。「私たちはテントの内側と外側を一日に何度も測り、Stellarを使って内部の照明が外部の光とできるだけ近いものになるよう工夫しました。」とバルトロは言います。「メインステージにはスカイパネルのみを配置しアプリを使ったので、録画中に簡単に調整をおこなうことができました。この方法により、オペレーターが大型の電光板に付きっきりになる必要がなく、軽量で柔軟性が高いセットアップを実現することができました。」

「ベイクオフ・ジャパン」はAmazonプライム・ビデオ・ジャパンで視聴可能です。

Photos: Alexandre Bartholo and Amazon Japan